月刊アミューズメントジャパン(26年11月号)取材記事
2026.10.25
特集:TikTok広告解禁で変わる集客戦略
「見たくなる広告」作りとは 6秒視聴率を意識した動画作成を
- CFY梶川弘徳代表取締役CEOへのインタビュー形式で、「見たくなる広告」作りと6秒視聴率を意識した動画作成について聞いた記事
- 広告運用の環境変化を追い風に、若年層との新たな接点としてTikTokの存在感が高まり、パチンコホールにも活用の余地が広がっている
TikTok広告への意識の変化
- これまでパチンコ業界ではTikTokは少し扱いにくい媒体というイメージがあり、広告ポリシーやアカウント運用への不安もあった
- ただ、現在は広告配信の対象年齢が18歳まで広がるなど、環境が変わってきている
- 今の若年層にとってTikTokは単に動画を見るためのSNSではなく、気になるものを見る、面白いものを調べる、行きたい場所を見つけるといった情報収集まで含めて日常の中に入り込んでいる。パチンコホールがTikTokを活用する意味はかなり大きくなっていると梶川CEOは語る
若年層の新規ユーザー獲得が課題
- 今の若い世代は、テレビやGoogle検索だけで情報を探しているわけではなく、SNSのおすすめから新しい情報に出会うことが当たり前になっている。そういう時代に変わっているという認識が必要
- 若い人が日常的に使っているTikTokで接点をつくれるようになった意味は大きく、パチンコ業界にとって若年層の新規ユーザー獲得は大きな課題
「6秒視聴率」を意識した動画作りを目指す
- TikTokで広告を出せるようになったからといって、これまでの広告をそのまま動画にすればいいわけではない
- 「○月○日新台入替」と大きく出したとしても、その情報に興味がなければ一瞬でスワイプされる。TikTokを見る人は広告を見るためにアプリを開いているわけではなく、面白い動画を見たい、笑いたい、何か気になるものを見つけたいというのが基本的な感覚
- 6秒間見続けてもらえるかどうかが、TikTok広告の成果を大きく左右する
「誰に見せる動画なのか」を決めることが重要
- TikTokだからといって無理にふざけた動画を作る必要はない。大切なのは、誰に何を伝えるのか、その人にどう感じてほしいのかをそこを最初に決めること
- 既存のパチンコユーザーに見せたいのか、まだパチンコをしたことがない若者に見せたいのか、それとも特定のアニメファンに見せたいのか。それによって作る動画はまったく違う
「導入後」も情報を発信、まずは始めることが大切
- 新台についても必ずしも導入前だけに情報を出す必要はない。実際に取り組んだ事例では、導入後の動画の方が視聴率が伸びたケースもあった
- 導入前は、まだその台を打ったことがない人がほとんどだが、導入後であれば一度遊技した人が機種に興味を持っていたり、「あの演出は何だったんだろう」と改めて調べたりすることがある
- 導入日だけ告知して終わるのではなく、長く使いたい機種であれば「グッズが入りました」「増台しました」「こんな演出があります」といった形で継続的に発信してもいいかもしれない
秒数・再生数だけでなく来店までの効果を確認する
- まだパチンコ業界ではTikTok広告の事例が十分に蓄積されているわけでも、正解が完全に見えているわけでもない。だからこそ、まずは試してみることが大切
- 6秒視聴率や再生数だけを見るのではなく、動画を見た人が実際に店舗へ来たのか、新規の人がどれくらいいたのかまで計測できれば、次のクリエイティブにも生かせる
- TikTokだけですべてを解決する必要はない。LINEもXもYouTubeもあっていい。その中にTikTokも入口の一つとして置いておく。若年層との接点は、できるだけ多く持っておいた方がいい
IP・キャラクターとの相性の良さ
- 特に相性がいいと思っているのが、アニメやキャラクターなどのIP。IPファンにとって重要なのは、自分の推しのキャラクターがどこで出てくるのかという情報
- そう考えると、導入後に演出やキャラクターについて発信、カスタムするのも十分あり
- 単に作品名を見せるだけでなく、「このシーンが入っています」「このキャラクターがここで活躍します」と見せた方が、好きだったシーンがどう使われているのか、作品のどこが再現されているのかに興味を持ってもらえる
- パチンコを知らない人にとって、遊技機そのものを入口にするより、もともと好きだった作品やキャラクターを入口にした方が自然。「ちょっと見てみたい」「パチンコホールに行ってみたい」という気持ちにつながる可能性がある
エンゲージメントがつく動画とは
- 「新台入替」という発想から少し離れた方がいいと思っている。エンゲージメントがつく動画は、人の心の感情を動かすような構造になっている
- 6〜10%程度とされる平均的な6秒視聴率をどこまで高められるかが、クリエイティブの質を見る一つの目安になる
- TikTokではユーザーは興味がなければすぐに次の動画へスワイプする。だからこそ最初の2秒が重要で、最初の2秒で「続きを見たい」と思わせられなければ、その先の情報はほとんど届かない
まとめ:まずは使ってみることを推奨
- SNSを活用していないということは、それだけ若年層との距離が遠くなっているとも言える
- TikTok広告に対して「本当に効果があるのか」と懐疑的に見るより、まずは始めてみてほしい
- 自分たちのお店には何の魅力があるのか、設置している機種のどこを伝えれば興味を持ってもらえるのかを改めて考えるきっかけにもなる。新しい媒体に取り組むことで、自分たちのお店や商品の魅力を再発見できる、そのこと自体に大きな意味がある
- 若い世代に、自分たちの魅力をどう届けるか。その答えを考える入口として、まず使ってみることを強く推奨し、相談があれば弊社でもサポートする
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