いつもCFYコラムを御愛読いただき、誠にありがとうございます。寒暖差も激しいながら、さらに花粉も飛び交う季節となりました。業界の状況は春のお祝いムードとは程遠い、厳しい現実を突きつけられています。
まずは2月の先月対比から。
| 4円 | 92% |
| 1円 | 102% |
| 20円 | 97% |
| 5円 | 100% |
| 全体 | 98% |
でした。
また前年対比では
| 4円 | 93% |
| 1円 | 101% |
| 20円 | 109% |
| 5円 | 117% |
| 全体 | 104% |
という結果でした。
参考までに直近3ヶ月の推移を振り返ると、12月の先月対比は全体102%、1月は全体104%と年末年始の勢いで上昇していましたが、2月は全体98%と再びマイナスに転落しました。前年対比では全体104%と辛うじてプラスを維持しているものの、その内訳を見ると4円パチンコが93%と深刻な落ち込みを続けており、スロット(特に5円117%)が全体を支えているという構図が鮮明になっています。機械が大量に出た状況での12月・1月と続いた4円パチンコの回復基調は完全に止まり、むしろ悪化しているというのが正直なところです。今回は、この深刻なパチンコ不振の構造を分析し、今後のホールが取るべき唯一の道筋について提言させていただきます。
想像以下の大量新台と、構造的なパチンコ不振
2月の市場を振り返ると、多くのホールがスロットで何とか持ちこたえ、パチンコで大きく沈むという展開でした。特に、鳴り物入りで登場したスマスロ新機種は、悪くはないものの市場の救世主とはなり得ませんでした。設定1の性能が厳しいこともあり、手放しで稼働する機械ではなく、最近拡散されている解除ゲーム示唆によりやめ時が明確になってしまうのがよろしくないですね。
先日導入されたカバネリの初動は抜群なので、設定使えないホールはなかなか厳しいながれになりそうです。
しかし、より深刻なのはパチンコです。稼働が昨年対比でマイナス15%近くまで落ち込み、スロットの上昇分では到底カバーしきれない店舗が続出しました。もはや、パチンコは調整や運用といった小手先の施策でどうにかなるレベルではありません。顧客が求めているのは、打つ価値のある「機械」そのものなので、この現実から目を背けていては、未来はありません。
不誠実な販売戦略と、それでも「機械」を求める現場
4月の市場の目玉は、コイン単価高いシリーズの最新作です。しかし、その販売を巡っては、メーカーの不誠実な対応が業界全体の不信感を増幅させています。特定の機種を抱き合わせで購入しなければ販売しないという、販売手法が横行しているのです。調査に乗り出し、メーカー側も表向きは抱き合わせを否定していますが、現場では当たり前のように起こっていますね。ここはもう変えたくても何も変わりようがないなと思います。
それはさておき、私が懸念しているのはこの機械が、従来機に比べて事故率が大幅に低下していると見られている点です。ゴールデンウィークまでは話題性で稼働するかもしれませんが、その後は急激に失速するリスクを孕んでいるなと感じているため、あまく多くの台数は付き合っていません。
皮肉なことに、別のメーカーでは、ATだけを見せることで最新作の出来が非常に良いとの評判が伝わるや否や、「要らない」と言っていたホールが抱き合わせの機械を買うようになりました。この光景は、メーカーの不誠実さに憤りを感じながらも、現場がいかに魅力的な「機械」に飢えているかを如実に物語っています。
4円パチンコ復活への唯一の道筋
では、この絶望的な状況下で、特に深刻な4円パチンコの稼働をどう回復させるべきか。その答えは、機械購入戦略でしかありえません。4円パチンコの粗利率を一切下げることなく、ただ魅力的な「機械」を買い続けることで、客数を飛躍的に伸ばしているという事実です。これは、もはや4円パチンコは「機械でしか上がらない」という状況でした。
様々なことを試しても結局ここに落ち着きます。
機械代が去年対比で下がっている状況もあり、でもスロットは下げるわけにはいかない。つまりパチンコに大きく皺寄せがいっている状況で、デフレスパイラルが続いてます。
今、自店の4円パチンココーナーを見渡してみてください。稼働しているのは一部の人気機種だけで、AランクとCランクの機械しかなく、中間層であるべきBランクの機械が存在しない「二極化」に陥ってはいないでしょうか。他の店舗で20,000近く稼働しているにもかかわらず、自店では1台しか設置できていない。そうした機種をいち早く3台、4台、5台と増やしていくことこそが、今のホールに最も求められています。
魅力的な機械を導入するには、当然ながら投資が必要です。しかし、中古で80万円もする機械を導入し、もし稼働が上がらなければその損失は計り知れません。このリスクをどう乗り越えるか。各社が知恵を絞り、自社に合った最適な方法で、魅力的な機械を確保していくしかありません。4円パチンコの吸引力を高め、コーナー全体の雰囲気を変える。そのために必要なのは、魅力的な「機械」への戦略的投資、ただそれだけです。ヒントを出すとすると、競合が出てこずに、値段が下がらないであろう機械を最短で導入すれば、高値で買っても大丈夫という話です。正直この辺りのデリケートな話は表には出せません。
自社販促の強化と、新たな集客ツールの模索
4月からは広告宣伝規制がさらに強化され、イベントの実施に制限がかかりそうです。我々は、これまで以上に自社で顧客を創造する「自社販促」の企画力・実行力を高めていかなければなりません。新たな集客の起爆剤とする試みが必要です。去年はお米の販売会をして集客が流行っておりました。今後はいかがでしょうか?
厳しい時代だからこそ、旧来の常識に囚われず、あらゆる可能性を模索し、実行していく。その先にしか、未来を切り拓く道はないのです。

