毎年恒例ではあるが、今年も【全日遊連・全国理事会】における行政講話がありました。
<全国理事会開催日>・・・2026年1月22日
<行政講話出席人>・・・警察庁生活安全局 保坂啓介保安課長(※2025年19月に着任)
行政講話の読み解き方。
一般的に言われるのが、講話における【項目数】と、その項目の【講話順】と言われます。
つまり、行政として『現段階において何が重要な観点なのか?』を示唆している事と理解して良いでしょう。
今回の項目及び順番としては、【①:のめり込み&既存防止対策】・【②:業界コンプライアンスの徹底】と言う2つ観点を中心に述べられています。
それでは、講話内容から重要と思われるポイントを検証してみましょう。
①:【のめり込み・依存防止対策について】
<依存防止対策>について
- 2025年3月に、「ギャンブル等依存症対策推進基本計画」が変更された。
- ⇒https://www.kantei.go.jp/jp/singi/gambletou_izonsho/pdf/kihon_keikaku_honbun_20250321.pdf
- 2025年9月に、「ギャンブル等依存症対策基本法」が改正された。
- ⇒https://laws.e-gov.go.jp/law/430AC1000000074/
- 以上の計画と法案は基本的に「オンラインカジノ対策」に取り組んだものとなっている。
- そして、「ギャンブル等依存症対策」については、オンラインカジノ対策や大阪IR開業にくけて、今後世間の注目を集めることが予想される。
- 更に、『2年後には次回の基本計画の変更も見込まれている』
- その上で、【パチンコ・パチスロ産業依存対策有識者会議の評価・提言】や、
- ⇒https://www.zennichiyuren.or.jp/depen_main/1.html
【健全化推進機構による2巡目の立入調査結果】等も踏まえ各種取組みの推進をお願いする。
■つまり・・・
大阪IR開業で「ギャンブル依存症対策」が注目を浴びるので、「業界内の取組み」だけに留まらず、「健全化推進機構」への協力もするように。・・・と読み解きます。
<自己申告プログラム・家族申告プログラム>について
- 現在・・・業界全体で利用促進の取組みを進めている事に、大変心強く感じている。
- 今後・・・申告者の家族等への周知の強化、個人認証システム等のデジタル技術などの積極的な検討・取組みへの期待している。
■つまり・・・
自己申告プログラム・家族申告プログラムにおいて、最終的に全店舗の導入をしてほしい。
(2025年2月現在、「自己申告プログラム=94.1%・家族申告プログラム=92.2%」となっている)
更に、顔認証等の「個人認証システム」の開発・導入の取組み推進して欲しい。・・・と読み解きます。
②:【業界の健全化に向けた自主的な取組の推進について】
- 「広告宣伝ガイドライン」が遵守されるように制度の見直し含めて尽力いただいている。
- 「広告宣伝ガイドライン」の策定から3年目となる本年は、業界の自主的な取組の真価が問われる年になる。
- 広告宣伝に関して、「ガイドラインの主旨を十分に理解していない」を思われるじれが見られる。
- 更に、複数回是正勧告を受けるホールが表れていると承知している。
こうした状況が続けば、自主規制の仕組みに疑念を抱かれることになり、業界全体にとってマイナスになる事が懸念される。
- 『広告宣伝は、本来営業者が自由にできる』であるが、その方法如何によっては環境を害する懸念があることから法律により一定の規制がなされている。
- かつては「著しく射幸心をそそるおそれがあるような広告全殿が横行し、警察としても厳しい対応を取らざるを得なかったことがあった。
- 警察としては自主的な取組を支援しつつ、『特に必要がある部分に重点を置いて』対応する事が、あるべき姿。
- 業界に携わる「全ての従業者」がガイドラインの主旨や内容を理解し遵守する事はもとより、ガイドラインに抵触している行為については、業界として厳正に対応していただく事が極めて重要である。
■つまり・・・
広告宣伝ガイドラインに関して、自主的にキッチリ遵守しなさい!させなさい!
出来ない場合は、業界全体にマイナスに作用することになるし、抵触している場合は警察は厳しい対応を取る可能性すらあり得る。・・・と読み解きます。
③:【不正防止対策について】
- 「遊技機の不正改造事犯」や「賞品買取事犯」は、近年も発生している。
- これは型式試験による射幸性の適正管理の侵害や、賭博との一線を画す規制に違反している。
- 現在、遊技機の変更承認等において、適正化・合理化に係る試行を「全国的」に推進していく事を検討中。
- 実地調査の趣旨は、「遊技機の不正改造の防止」であり、不正改造絶無を期す方針に変わりなない。
■つまり・・・
「遊技機の不正改造」や「賞品買取事犯」が無い事を前提に、特に「遊技機の不正改造の絶無」を前提として、遊技機入替等の「変更承認の実施調査を減少させる」と言う合理化もありえる・・・と読み解きます。
④:【第三者機関に対する支援等について】
- 【遊技産業健全化推進機構】について、「遊技機・周辺機器の不正の絶無」・「依存防止対策」・「各種ガイドラインの遵守」において無くてはならない存在となっている。
- 万が一、一部のホールにより機構の指導事項や指摘事項が蔑ろにされてしまうような事があれば、「機構の信頼=業界健全化への取組全体を毀損してしまう事態につながりかねない。
■つまり・・・
課長の講話では、「千丈の堤も蟻穴より崩る」(せんじょうのつつみもぎけつよりくずる)と表現しているように、健全化推進機構への支援と協力を蔑ろにすることは、一部のホールだけでも起こらないように!・・・と読み解きます。
⑤:【業界の社会貢献活動について】
- 防災や災害発生の対応関する取組や、社会福祉施設への支援等の取組等の尽力は承知している。
- 業界の社会的地位やイメージの向上に資すると考えており、引き続き取り組まれる事を期待している。
■つまり・・・
今後も、社会貢献活動を、引き続きお願いします・・・と言う事ですね。
<私感>と<まとめ>
年頭の行政講話の主軸としては、<依存対策>と<ガイドライン遵守>に重きが置かれている事を感じます。
重要なポイントとしては、「自己申告プログラム・家族申告プログラム」の全ホールの対応が望まれる事は重要なファクターと考えられます。
今後、大阪IR開業(2032年頃!?)計画による「カジノ論議」も成熟する事になるでしょうし、その際必ず「依存対策」が議論テーブルに乗る事は容易に想定されるでしょう。
また今後において、行政も業界全体としても<射幸性>の対しての解釈や、伴う<広告宣伝の問題対応>も微妙に変化する可能性もアリでしょう。
合理化の流れとしては、<各種書類や決裁の電子化>も一気に進んでいく事でしょう。
次回の行政講話は、6月の「日遊協通常総会」。年内最後は、11月の「余暇進秋季セミナー」になるでしょう。
今後は、微妙に変化する事が予想されますし、行政や業界全体での解釈や判断の変更も予断を許さない。
「業界に携わる全ての従業者」と言うキーワードにも配慮しつつも、情報のアップデートも心掛けたいところです。
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