2025.11.12

常連様を増やせていますか?どんなお客様が常連様になっているか現場目線で徹底解説

おはようございます。月1コラムのお時間です。
今回もパチプロであったり、来店演者であったり、はたまたライターであったりと、よく分からない立場から「ああでもない、こうでもない」と言った記事を執筆するコーナーとなっております。

今回のお題はこちら。

『常連様を増やせてますか?』

です。特定の日や取材・来店などの日にお客様が増えても、何もない完全通常営業日に閑古鳥が鳴いてしまうようでは、営業として厳しい部分がありますよね……。

店舗関係者様から見たら当たり前の内容かもしれませんが、今回は私の目線でこのあたりを一度まとめさせていただければと思います。

どんな方が常連様になっているか?

実際に、さまざまな理由で「このお店はいい!」と思って常連様として通ってくださる方がいらっしゃいます。
個人的に、どんな条件で常連様になっていただけるのか、あくまで私の主観でランキング形式にしてみました。

  1. 家から近いから
  2. 系列店で名前が知られているから
  3. 近所・SNS・友人などの口コミ(良い評判)
  4. その店で勝ち体験をして良い思いをしたから

といった感じで常連様になっていくのだと私は考えています。
結局「時間つぶしでパチ屋に行く」場合は、『ここがいい』よりも『ここでいい』のほうが選ばれやすいと思います。

まずは、『ここでいい』と思っていただけるお店を作ることが大切だと思います。

来店演者や取材などは、あくまで“来店していただくきっかけ作り”のひとつ。そこから「いい店だな」と感じていただくための施策が必要です。

具体的にどうしたらいいのか?

先ほど申し上げた①の「家から近い」は物理的にどうしようもないので、それ以外の部分ですね。
法人名が大手チェーンであれば、そのブランド力で「とりあえず〇〇店行くかぁ」という動機が生まれやすくなります。
私の地元でも、やはり大手チェーンは強いなぁと感じることが多々あります。

では、中小店舗の場合はどうでしょうか。

個人的には、「薄利多売」しかないと考えています。
今のパチンコ店は一昔前に比べて、“ワクワク感”が圧倒的に少ないと感じます。
たとえば「リセットすらしない店」や「等価ボーダー−3~4運用」など、そんなお店でどうやって集客するのでしょうか。

よくお客様や常連様とお話ししますが、「あの店は回らない」「リセットすらかかってない」といった声をよく耳にします。
そうなると、“ただ近いから行っている”というお客様以外の来店動機を失ってしまいます。

パチンコ店の運営に多くのコストがかかるのは理解していますが、それでも「まったく遊べない」という負のスパイラルに陥ると、常連様を含めお客様が一気に離れてしまいます。

お客様の9割以上は期待値ガチ勢ではありません。
基本的な思考は「この店だったら勝てそう」です。
ですので、そうした“イメージ作り”は非常に大切です。

特に、何もない平常営業日こそ、「オススメ機種がちゃんと遊べる」「メイン機種にリセットがかかっている」などの工夫が必要です。

想像してみてください。
平日に休みを取ったお客様が『北斗』を朝から打って、リセット天井を貫通したときの気持ちを……。
「二度とこんな店行くか!」となりますよね。
そこから口コミでマイナスプロモーションが広がってしまうわけです。

「この店で6確が出た!」より、「この店でリセット天井貫通した!」のほうが話題として広がりやすいのです。

本題に戻りますと、具体的に何をするか

  • パチスロのメイン機種は全リセ
  • パチンコのメイン機種(オススメ)は“遊べる運用”

この2つは絶対条件だと思います。
特定日や来店・取材だけ強くしても定着は難しいです。
逆に、そういった日だけメリハリが強すぎると、常連様からのヘイトが向いてしまうこともしばしばあります。

お客様同士のコミュニティやスタッフとのコミュニケーション

どんなホールにも、お客様同士のコミュニティというものが存在します。
一番分かりやすいのは「1パチ常連様同士が談笑している憩いの場」といった雰囲気でしょうか。

少し前の話ですが、『大海物語4SP』『5SP』など遊タイム機が登場した当時、私はよくこう言っていました。

「海の常連に嫌われたら、実質出禁みたいなもんだよ」

常連コミュニティがしっかり形成されているお店では、「〇〇さんが居るなら行くかぁ」といったプラスの来店動機が生まれます。

コミュニティ作りをこちらから促進するのは難しいですが、特に『海物語』『ジャグラー』は形成されやすいジャンルです。
そのあたりにいらっしゃるお客様とスタッフの方がしっかりコミュニケーションを取れていると、効果は非常に高いと感じます。
繁盛店を見ていると、やはりその傾向が強いです。

中小店舗ほど、コミュニティとコミュニケーションは重要です。
ぜひ今一度、考えるきっかけにしていただければ幸いです。
ただし、結果的に横柄なお客様を生み出してコミュニティ崩壊につながらないよう注意も必要です。

最後に

今回は『常連様を増やせてますか?』というテーマで執筆させていただきました。
特定の日を狙ってくる、いわゆる「イベント狙い」のお客様よりも、通常営業日に来てくださるお客様のほうが100倍価値があると私は思っています。

まずは、特定日でも何でもいいので“来店動機”を作り、その後しっかり通常営業日でも「遊べる・期待できる」環境を整えることが大切です。

リセットすらろくにかからないお店で繁盛している店舗は、私自身見たことがありません。
まずは“通常営業日でも最低限の期待感が持てる運営”になっているかどうかを、今一度見直してみてください。

また最近では、時間によってトロフィーを出すカスタムが可能なメーカー(ユニバ・山佐・エンタ)もあります。
そういった台で設定4を使い、夕方以降の仕事帰りのお客様にピンポイントでトロフィーを出す
――これを実践しているお店はほぼありませんが、効果は高いと思います。

特定日の設定4と、何もない日の設定4の価値はまったく違います。
通常営業日に“4でいいからある”お店というのは、サラリーマン層から見るととても魅力的だと、私は思っています。

株式会社CFY公式ラインでは
パチンコ業界セミナーや業界時流の情報等、パチンコ経営に役立つ情報を発信しています。
友達登録をぜひ、よろしくお願いします。

まっつん
パチプロ まっつん