こんにちは!リスペクトマインド(株)の武内臣介です。
前回のコラムでは、【増客の前に“減客の芽”をつぶす店内点検】についてお伝えしました。
店内で減客につながるマイナスの体験価値をつぶすことが、増客の土台になります。
今回は【増客プロセスで重要な“アナログ活動”の必要性】です。
デジタル化が進むパチンコ業界だからこそ、アナログの価値が増客の要素として“逆に”際立ちます。
人材不足の中、デジタルによる効率化は必須です。
しかし、効率化の目的を果たすために、増客に貢献するアナログ活動の価値を犠牲にしては本末転倒です。
4月は毎年のことですが、新規顧客獲得の重要なタイミングです。
ぜひ、アナログ活動も活用して自店ファンの増加を実現する施策を準備しましょう。
1.デジタル時代にこそ光る、人との直接接点
パチンコ業界でもデジタル化が一気に進み、今後も更にデジタル化の進化は止まりません。
データ分析、SNSの情報発信、アプリ会員、LINE配信、AIカメラによる動線分析・・・・・・。
これらは増客プロセスを支える強力な武器にもなります。
しかし、デジタル化が進めば進むほど、“アナログ活動の価値”が高まっています。
なぜなら、お客様は「この店はいいね!」と感じる瞬間の多くは、情報ツールなどのデジタルでは生み出せない“人と人との関わり”にあります。
飲食店でも注文はタブレットやスマホなどのツールになり、注文するお客様も慣れれば便利という価値があります。
ただし、リピート要因は料理の味や便利さだけではありません。
ちょっとした気遣い、笑顔、楽しい会話、元気な雰囲気など、『人がかもしだす』価値も重要なリピート要因になります。
よって、増客プロセスの中で見落とされがちな、アナログ活動の役割を整理し、4月の増客に向けて強化すべきポイントを営業施策に変えていく必要があります。
2.デジタルでは代替できない『先取り行動』
店内やバックオフィスでのデジタル化や機械化は、≪記録・分析・情報提供・情報共有・省力化・・・・≫などに役立ちますが、
「あのお客様、今日は少し元気がなさそうだけど、どうしたのかな?」
「あのお客様は、何度か見かけたけど今は台探しで困っているのかな?」
「あっ!常連様が来店したので挨拶しにいこう!」
といった“ちょっとした変化”や、“人として瞬間的に感じる思いやり”には気づけません。
まあ・・・更にAIとシステムの融合が進めば、不審な行動や店内で起こるイレギュラー、お客様の状況なども把握して知らせてくれるシステムもできそうですが。
先取り行動のアナログ活動は、増客プロセスの中に組み込まれる、“5つのつながり(台とのつながり・スタッフとのつながり・お店とのつながり・地域とのつながり・コンセプトとのつながり)”の中の、『スタッフとのつながり』『お店とのつながり』を生み出します。
特に、前回コラムで書いた“3つの価値(認知価値・認知不表現価値・未認知不表現価値)”の中の≪認知不表現価値≫という、顧客満足と顧客感動につながる活動になります。
- 一声掛けのタイミング
- お客様の表情の変化
- 動き方
- 立ち止まる場所
- 台の前での行動や迷い
ちょっとした困りごとのサインなど、こうした“非言語の情報”は、現場のスタッフがアナログでしか拾えません。
そして、この気づきからスタッフの声掛けと価値行動によって、
「この店は自分を見てくれている」
「このお店のスタッフは自分を大切にしてくれている」
という安心感や喜びにつながる価値になり、離反回避と増客の土台になります。
3.アナログ活動は「体験価値の質」を決める
デジタルによる体験価値もありますが、店舗型ビジネスとしてのパチンコ店では、お客様の体験価値の質を決めるのはアナログです。
例えば、アナログ行動が体験価値を左右するものとしては、
- 台清掃の丁寧さ
- トイレの清潔感
- スタッフの歩き方、姿勢
- 目線の合わせ方
- 一声掛けの温度感
- ポスターの貼り方や美しさ
- コーナーの見やすさや情報発信内容
- 椅子のガタつきチェック
- 投入口の不具合
- デジタル機器の活用方法案内
これらはすべて、「認知価値(当たり前)」を下回らないための必須要素であり、同時に「認知不表現価値」と「未認知不表現価値(感激)」を生み出す源泉です。
デジタル化が進むほど、“アナログの質の差”が店の差になるという構造が強まっていきます。
そもそも、メイン機種や貢献週の長い機種のラインナップと台数を増やすことは、どのホール様も自社の経営資源の中で実施しています。
これの行きつくところは、同質化による強者の独り勝ちです。
もちろん、メイン機種や貢献週の長い機種のラインナップは欠かせませんが、『自店のファン化』は自店の魅力づくりで実現するしかありません。
そこには、『人としての活動を通じたアナログな魅力』が体験価値の質を高めます。
コラムでは何度も書いていますが、『お客様のレパートリーを増やす活動』は、デジタルよりもアナログ活動の方が圧倒的に高い成果を生み出します。
4.アナログ活動は「増客プロセスの入口」を広げる
増客プロセスは大きく分けると、
①市場開拓(良い印象での認知)
②見込み顧客アプローチ(興味関心を高めて来店促進)
③新規顧客獲得(初来店からのリピート促進を実現する体験価値の提供)
④既存顧客リピート(体験価値による顧客関係性深化=ファン化)
⑤定期接触(思い出してもらう、来店きっかけを伝えることでの再来店促進)
という流れですが、アナログ活動が最も効くのは『③新規顧客獲得』『④既存顧客リピート』の部分です。
実は、アナログ体験価値の質が高いお店は『③初来店』のハードルも下げる特徴があります。
なぜか?
人は「初めてのときは安心できる場所」に行きたくなるからです。
- SNSで見える“スタッフの雰囲気”
- 店内写真から伝わる“清潔感や安心感”
- 来店した人の口コミに出る“人の温度感”
①市場開拓(良い印象で認知してもらう)②見込み顧客アプローチ(興味関心を高めて来店促進)での、デジタル施策の中にアナログ要素の情報を盛り込む結果です。
つまり、アナログの質が高い店は、デジタル施策の効果を最大化するという構造になります。
5.4月は“アナログ強化”が最も効果を発揮する時期
4月は、
- 新生活で市場流入が増える
- 新社会人などの未経験者がユーザーになりやすい
- 店選びの基準がまだ固まっていない
など“新規獲得のゴールデンタイム”です。
この時期に最も効くのは、「初来店時の体験価値の質」=アナログの質です。
初めて来たお客様は、台の性能や好みに合う機種との出会いもありますが、
「この店、なんかいい感じだな」
という“空気感”で店を判断する傾向もあります。
だからこそ、4月のタイミングでは、アナログ活動の総点検と底上げが最重要テーマになります。
6.デジタル×アナログを最適化する「役割分担」
デジタルは“効率化”と“情報伝達”。
アナログは“体験価値”による“感情の動き”。
この役割分担を明確にすると、デジタル時代での増客プロセスは一気に強化されます。
○デジタルの役割
- 情報を届ける
- 来店動機をつくる
- データで傾向を把握する
- SNSで期待値を上げる
- 時短や便利の追求
○アナログの役割
- 来店時の満足度を決める
- 離反を防ぐ
- プラスの価値を感じる
- ファン化(つながり)の強化要素
- 人としての存在欲求の充足
増客の本質は、『デジタルで呼び、アナログでつなぐ』という役割分担としてもよいと思います。
◆おわりに
デジタル化が進むほど、アナログの価値は“希少価値”として際立つようになります。
そして、アナログの価値の質は『スタッフのお役立ち意識と価値行動の積み重ね』でしか作れません。
4月の増客に向けて、ぜひ「アナログ活動の総点検」を実施し、デジタル施策との掛け算で最大の成果を狙ってください。
最後に、
4円パチンコを上昇させる課題は、全国平均の数字ではなく『あくまでも、自店の4円機種の中の、どのようなカテゴリーの機種で、どれだけのお客様を自店の機種でファン化(機種レパートリー)できるか』に挑戦しなければ実現しません。
この活動も、スタッフのアナログ行動が重要なタイミングになります。
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