こんにちは!リスペクトマインド(株)の武内臣介です。
前回のコラムでは、4円パチンコでの稼働を底上げするチャンス機種とは?について書きました。
4円パチンコは厳しい状況が続いていますが、メイン機種以外の『プロダクトアウト機種』を遊技するお客様は『稼働を底上げするお客様』でもあります。
現状としては、『デカへそ・ビックスタート・大入り』系が対象となります。
今回は、具体的な取り組みについて書いていきます。
1.プロダクトアウト機種は“育てる前提”で扱うべき理由
前回のコラムでは、
「マーケットイン機種は即効性、プロダクトアウト機種は持続性」という話をしました。
少し振り返りになりますが、「マーケットイン機種は、ボリュームゾーンのお客様が求めていることに対応した機種」です。
よって、メインユーザーをターゲットにしているので稼働の即効性で全体稼働を引き上げる効果があります。
しかし、類似の人気機種が導入されることで稼働ダウンも早い傾向があります。
「プロダクトアウト機種は、お客様(市場)が気付いていない価値を提案して、価値認知を広げながらファンを増やしていく機種」です。
稼働の即効性はありませんが、お客様のレパートリーになれば、他機種が導入されても継続して稼働する可能性があるので持続性のある機種になります。
プロダクトアウト機種は、
“最初から高稼働になる”のではなく、“育てることで稼働の底上げをする”という可能性を秘めています。
お客様自身の価値体験として、『スペックの良さ(自分に合う)、回る、遊技時間(自分の都合)・・・』など、“気づいた人から固定化していく”という特性です。
つまり、プロダクトアウト機種は、最初の数日で判断するものではありません。
プロダクトアウト機種は、
- 夜の稼働
- 土日の稼働
- 固定ファンの定着状況
この3つが揃って初めて“本当の価値”が見えてきます。
だからこそ、 導入直後の数字だけで評価せず、『遊技するお客様が来店する時間帯や曜日』で判断することで、努力の仕方も変わり、店舗の未来の稼働状況も変わっていきます。
2.価値を“伝える”だけではなく、“気づく”導線を作る
プロダクトアウト機種の最大の課題は、「良さが伝わりにくい」ことです。
だからこそ店舗がやるべきことは、“伝える”で終わらず“気づく”ための導線づくりを見直すことです。
基本はシンプルです。
①島入口の“視線の誘導”が第一課題
島入口で「おやっ!?」と、立ち止まらせる仕掛けがないと、そもそも台に興味を持つ次のステップに進みません。
- 回らないストレスを解消
- 短時間でもワンチャンス!
- 好みに合わせて選べる確率!
などなど、島入口でのアテンション(注意喚起)で価値提案をします。
例えば、
「回るから、低投資でもチャンスがあるね!」
「回るから、ストレスなく仕事帰りに短時間勝負できるね!」
という、お客様の会話調も良いと思います。
②台上POPは“説明”ではなく“価値の気づき”で遊技動機を刺激する
CFYさんのフダポスには『大当りフロー』や『機種の特徴』を伝えるPOPがあります。
必要なのは“価値の気づき”です。
「確率が軽めで、突入は30%、当たれば直LTなので低投資でチャンスがありそう」
という機種なら、夜からのお客様の遊技動機を刺激します。
「1/319だけど、回る機種なら初当りまでの投資金額が抑えられて、右打ちもチャンスがありそう」という機種なら、土日のお客様の遊技動機も刺激します。
台上POPは、いかに“お客様の心に残る引っかかり”を作るかが課題で、認識してくれれば「都合の良い日」の来店動機になります。
③スタッフの一言が最強のアナログ施策
ライトユーザーの方々は、スタッフの一言で「打ってみようかな」という心を動かしてくれます。
そもそも、機種を全て知っているわけではないので。
「この台、夜から来店するお客様には比較的短時間でチャンスがあるので評判いいですよ」
「最近、私が他店でハマっている機種なんですよ」
このような一言が、稼働という数字を動かします。
プロダクトアウト機種は、アナログの力がまだまだ必須の領域(カテゴリー)です。ライトユーザーの方々が、結果的に好みの機種に出会えず離反すれば、さらに自店商圏の遊技人口を下げることになります。
3.“夜・土日”で評価する理由と、指標にするKPI
プロダクトアウト機種は、『固定ファンがつくことで稼働の谷が浅くなる。』ということを前回お伝えしました。デカへそや大入り機種に関しては、評価すべきは平日の昼ではなく、夜と土日の稼働になります。
①夜の稼働=固定ファンの存在
仕事終わりに来る人が座る台は、“自分にとって価値がある台”で、自分の遊技時間と予算で期待できる機種です。(もちろん、メイン機を選択する方もいますが)
夜の稼働では、お客様が長期的に「勝つときもあれば負けるときもある」機種性能バランスが固定ファンをつかみます。
『当り体験×景品交換体験×勝ち体験』が最強ですが、『当り体験×負け体験』もあります。
あくまでも、お客様にとっての相性もありますが、この体験がどれだけできるかで、仕事帰りの「ワクワク」を作ります。
②土日の稼働=ライト層の反応
ライトユーザーは土日のみの来店傾向も高くなります。
ここで動く台は、店舗入口から島入口の導線が正しく機能しているかです。
知らない、気づかないものは遊技動機も起こりません。
③今回のケースにおけるKPI(重要業績評価指標)
- 夜の稼働(測定する時間を決める)
- 土日の稼働(測定する時間を決める)
- 稼働(測定した時間での稼働)
- 再来店率(同じ台に戻る頻度)※現場でお客様を確認する
- 島入口の通過人数と着席率(可能であれば)※スタッフの声掛け人数なども
この5つを見れば、プロダクトアウト機種が複数あっても“育成具合”が把握していけます。
※細かい測定と判断は、皆様も得意だと思うので工夫してみてください
4.1台導入でも育つ店と、育たない店の違い
プロダクトアウト機種は、“育成(ファンをつける)”が大前提なので、台数ではなく“伝え方”が鍵になります。
●育つ店の共通点
- 店舗入口、島入口、台上POPの導線を工夫している
- 販促物を価値訴求の視点で作成している
- スタッフが機種の価値を理解している
- 夜、土日で稼働状況を評価している
- 数字の“谷”を浅くする意識で、「自分たちで機種にファンをつける」行動がある
●育たない店の共通点
- 導入初週の数字だけで判断
- 販促物が機種名だけ(台上POPは基本情報だけ)
- スタッフがスペックと機種の価値を理解していない
- 島入口で訴求していない
- 評価軸が“平均稼働”だけ
プロダクトアウト機種は、“価値に気づいてもらう努力”をした店だけが稼働の底上げをしていけます。
おわりに
プロダクトアウト機種は、パチンコだけでなくスロットでも、店の“想い”が試されます。
ボリュームゾーンのお客様しか見ていないのか、ライトユーザーの方々のように機種に詳しくないお客様を自店のコアファンにしていく想いなのか。
- 価値を伝える努力
- 気づいてもらう導線の工夫
- 夜と土日の評価
- スタッフの活動
- アナログの必要性と積み重ね
これらを丁寧に積み上げた店だけが、“稼働の谷を浅くし、持続性のある機種”を育成していけます。
それは、短期の稼働ではなく、長期の固定ファンという“お店の宝であり、お店のファン”につながります。プロダクトアウト機種を育てるとは、店舗の未来稼働をつくることです。
ちなみに、プロダクトアウト機種の取組みが出来ると、『当然ですが、マーケットインのメイン機種』の訴求力も高いお店になっていけます。
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