2026年~2027年に向けた「メーカー動向」
先日「6月3日」、日工組総会がありその懇親会席上にて、榎本善紀理事長は『これまでの規制緩和と新たな仕組みを組み合わせ、優しく楽しいパチンコにしてユーザーの信頼を取り戻したい』と言う旨の挨拶があり、更に【小倉敏男副理事長】は、「今パチンコはパチスロに劣勢で、販売も歴史的低水準にある」と危機感を吐露した一方で、『秋には多くのメーカーから羽根モノがリリース予定で、それ以外の【低中射幸機】も準備している。この劣勢の時こそ、業界が一丸となってパチンコ復活を果たすべき』と呼びかける事となりました。
また、「6月12日」には日電協総会があり、事業方針として「①:遊技産業を取り巻く状況に適応した遊技機の開発と環境整備」、「②:健全化・セキュリティ対策の推進」、「③:その他の啓発活動」の3項目を掲げました。
その具体策として、ボーナストリガー(BT)機については、「設置台数シェア10%」を目指す【BT10】の実現に向け、「型式試験の申請を推進」するとした。また、『自主規制については現行の運用を厳格化する』とともに、魅力あるパチスロ機の開発に向けて業界団体と連携するとしている。
また小林友也理事長は、『なんとしても【来年6月までにBT10】を達成しなくてはいけない」と述べ、また、回胴遊商と連携し来月には同団体の120名を集めた勉強会を開催する予定であることを明らかにした。
一方で、BT機の現状については「現状は市場占有率3.3%」と説明し、メーカーと販売会社が一体となってホールへの説明を進める必要があるとの認識を示した。
<※参照記事:遊技通信>
以上の様なメーカー側の事業方針ですが、「日工組・日電協」共に【低(中)射幸性】機のリリースが目されている様で、ホール側としても「機種選択の幅が広がるのか?」「難しくなるのか?」、注目せざるを得ない事になるでしょう。
射幸性の『高い・低い』の基準は・・・どの数値を参考に?
基本的には「ユーザー体感」の話になるとは思うのだが・・・
<(1)パチンコ投資金額>
当りまでの投資金額は、必然的に「確率の話」になりますが、パチンコプレイヤーの感覚としては近年「RUSH突入率」が重要であったり、更には「LT突入率」が重視されたりします。
そうなってしまったのは要因は、【総量規制の緩和をラッキートリガーと命名した】事が大きく影響していると考えられ、更には、LT登場時に【図柄当り時】と言う表現が結果的に『2Rチャージ当りは大当りでは無い』と言うイメージが、更に「低確率のイメージが付く=投資金額が多い」と言う思考連鎖を誘発したと思われます。
更には。「特賞確率=1/100」&「RUSH(LT)突入率=25%」であれば、『その結局、1/400でしょ』と言う否定的なイメージにもあります。
<(2)投資スピード>
現状「ヘソ=1個賞球」が中心であり、通常ベース値の下限値は「15%」が主軸となっているが、実運用時には「B=12%」となる場合も散見されたりします。
ただそれは、ホールCP上の数値であり、他穴入賞が無いスランプの場合は、プレイヤーは「B=6%」状態を体感する事になり、非常に投資スピードが速く感じる状態になります。
【千円(250玉)消化スピード】
●「B=15%」・・・2分56秒 ●「B=12%」・・・2分43秒 ●「B=6%」・・・2分39秒
●「B=20%」・・・3分08秒 ●「B=30%」・・・3分34秒
<(3)パチンコ玉単価>
「低確率スペックは投資金額がかさむ」訳で、その結果として『玉単価が高くなる』事になる。
【現在の玉単価】の概算数値(パチンコ)
●「4パチ(甘)」・・・1.3円 ●「4パチ(ミドル)」・・・2.2~2.4円
●「1パチ(甘)」・・・0.3円 ●「1パチ(ミドル)」・・・0.6円 ●「4円ハネモノ」・・・0.8~0.9円
※貸玉金額参照すると、1パチは「概ね4パチの1/4」になっている。
【現在の玉単価】の概算数値(パチスロ)
<20スロ>●「ジャグラー」・・・2.0円 ●「技術介入系」・・・1.9円 ●「BT機」・・・2.3~2.8円
●「AT系(ミドル)」・・・2.8~3.2円 ●「AT系(ハイスペック)」・・・3.8~4.5円
<5スロ> ●「ジャグラー」・・・0.6円 ●「AT系」・・・0.9~1.0円
※貸玉金額参照すると、5スロは「概ね20スロの1/4」になっている。
この数値は、実際ユーザー側には伝わらないし、プレイヤー目線での射幸性に対する参考数値にはならない。
しかし、遊技機の設計上、または今後の【低中射幸性の定義】においては、重要な指標数値になります。
<(4)一撃出玉性能の告知>
現状、出玉性能に特化した告知が常態化し、そのスペック拡散状況も幅広い昨今ですが、これはユーザー側にとって「機種選択の重要なファクター」となっている様です。
つまり『どうせ打つなら(投資するなら)、見返りが大きい方を選択する傾向にある』と言う事です。
そもそも、「自分は当り(AT)を引ける」と言う心情から来店するのであって、ならばリターンが大きい方を選択するのは、心理的に必然の流れである事と予想されます。
この先、【低(中)射幸性機】のムーブは来るのか?・・・その為に必要理論が【景品玉理論】。
ホール側としては、遊技機の「稼働貢献力」は重要なファクターではあるが、その結果としての「粗利貢献力」は重要になる。しかしその粗利を構築する為には「売上貢献力」が重要になる。
実は【売上玉(メダル)】と【景品玉(メダル】の関係は、【景品玉理論】としてユーザーの体感出玉への影響は大きい。
<ココで【景品玉理論】について簡単に説明しておく>
仮に「台粗利=0円」とした場合、台売上が2万円と10万円では、当該プレイヤーの景品玉(=持ち帰り額)は、その台売上額と同等の玉・メダル数(=金額)になる。
当該プレイヤーの財布の中身は変化が無いが、それを見た「本人以外のプレイヤー」は、『確実に出玉感を感じる』事になる。これが【景品玉理論】の基本的な考え方であり、その先の集客力と店舗信頼度に繋がる事になる。
つまり、『射幸性と台売上の関係は、非常に重要になる』と言う事になる。
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