2026.11.04

4円パチンコの前年超えは1ヶ月で復活。来年の話題機からの付き合い方。

いつもCFYコラムを御愛読いただき、誠にありがとうございます。船井総研 渡邊龍信です。
11月に入り、朝晩の冷え込みに冬の足音を感じる季節となりました。

今月の結論から申し上げます。先月号は題で「4円パチンコの前年超えは1ヶ月で終了」とし、「4円パチンコは11月まで前年を超えないと見ます」と書きましたが、10月の4円パチンコは前年比106%(1〜29日の速報)。1ヶ月で前年超えに戻りました。

「崩れるのは、10月5日のe Re:ゼロから始める異世界生活 鬼がかり2が8月のSAO並みに突き抜けた場合だけですね」と書いた条件が、そのまま起きています。
11月も4円パチンコの前年超えは続くと見ますが、1台の機械に乗った前年超えです。4円以外の3区分は9月から下げています。

あわせて、先月号の答え合わせと、10月の新台、11月・12月の見立てを書きます。

10月の売上動向

レート先月対比前年対比
4円パチンコ104%106%
1円パチンコ99%100%
20円スロット96%103%
5円スロット99%108%
全体99%104%

10月の休日は10日。9月は30日中11日、前年10月は31日中9日で、暦は前年対比では有利な側に傾きます。それでも4円パチンコは、前年10月と同じ暦にそろえ直しても前年比105.4%。平日同士でも休日同士でも前年を超えていて、暦では説明できません。先月対比も平日同士で106.0%と、暦を除くとむしろ上振れが大きくなります。

丸めで見えなくなっているものもあります。全体は先月対比99.4%で、表の4区分のうち9月より上げたのは4円パチンコだけ。20円スロットは先月対比96.4%で、4区分の中で唯一、先月号の予測を下回りました。1円パチンコの前年比100.5%は、暦をそろえると99.9%で前年並みです。

なぜ戻ったのか。私の見立ては、Re:ゼロ鬼がかり2の1機です。売上規模は、全国データ(自社集計)の推定設置台数で試算すると4円パチンコ全体の1日あたり売上の13.5%、入れ替えで外れた機械の分を引いても9月からの戻り幅を1機で説明できる大きさです。ただ、他の4円パチンコから客が移った分は引けず、寄与の大きさは計算できていません。10月5日組のパチンコで同期平均を超えたのは、Re:ゼロ2とGODZILLAの2機だけ。4円パチンコの前年超えは、まだ新台1機の出来次第というのが正直なところです。

先月号の答え合わせ

  • 10月の予測(4円パチンコ 先月対比94%・前年対比96%)→ 実際は103.7%・105.9%。
    全体(99.4%・103.9%)の上振れの大半は4円パチンコで、20円スロットだけ予測を下回りました(96.4%・102.9%)。
  • 「4円パチンコは11月まで前年を超えないと見ます」→ 崩れる条件のRe:ゼロ鬼がかり2は経過24日で2.34倍、SAOの同じ経過24日(2.07倍)を上回りました。・「底は10月」(4円パチンコ)→ 9月比103.7%で、4円の底は9月でした。・タクトオーパスの「思ったよりも悪くない挙動」→ 1.27倍から0.90倍。

■当たったもの

「10月5日組は張ります」→ Re:ゼロ2・獣王・サンブレイクの3機とも同期平均超え(サンブレイクは1.03倍ですれすれそこから下落)。・リコリコの「想定稼働以下」→ 1.03倍から0.90倍。

10月の新台動向──同じ経過日で比べると、打率は9月組より下
10月導入は16機種(パチンコ9・スロット7)。10月5日に13機種、10月19日に3機種です。定番機のマイジャグラーVIを除く15機種のうち、同期の新台平均を超えたのは6機種(40%)で、パチンコ3/9、スロット3/6。ただし10月19日組は経過10日で条件が違います。

同じ経過24日で比べると、10月5日組は12機種中4機種(33%)、9月組は15機種中6機種(40%)で、打率は下がりました。

は10月5日組が2機種(Re:ゼロ2・獣王)、9月組は1機種です。

10月28日時点・直近7日の同期新台比です。

11月・12月の見立て
10月27日時点の予測(1日あたり売上)です。

11月

レート先月対比前年対比
4円パチンコ98%104%
1円パチンコ100%100%
20円スロット102%103%
5円スロット101%108%
全体100%103%

12月

レート先月対比前年対比
4円パチンコ110%103%
1円パチンコ99%100%
20円スロット104%104%
5円スロット100%108%
全体106%103%

暦は11月の休日が11日(前年12日)で1日不利、12月は8日で前年と同じです。

11月も4円パチンコの前年超えは続くと見ます。予測は前年比104%。12月は前年12月が強い月で、伸び幅は103%まで縮むと見ています。打たれる量は初週から落ちていきますが、それでも同期の新台の中で抜けている限り、4円の前年超えは続くと見ます。崩れるのは、Re:ゼロ鬼がかり2の30日維持率が同期新台の中央値を下回り、11月2日組の4円の大型、eF妖怪ウォッチとeとある魔術の禁書目録3が同期平均を割ったときです。

11月からやるべきことと12月以降の仕込み

PS比率4:6の大型新店舗なんかも続々と出てきます。11月が例年よりもあまりよくない月と言われますが、「休日でピークをつくる」ことを意識すると比較的先月対比よりも上がってきます。大事になってくるのはシナリオ作りで、喰種のような、PS両方あるのは販促もしやすいですし、強化しやすいです。やはり意識すべきはスロット集客とパチンコ集客をそれぞれ個別に行うことですね。今のパチンコの良い流れと、年末の設定付きの話題パチンコ、そこからの来年の機械の流れを考えると、今のうちから取り組んで行く必要があります。

今、全く議論がすすんでない広告宣伝に関することも含めて、まだ規制前の今の段階から飛び道具は活用すべきだなとも思います。

個人的に1番テンションの上がったのは1月の大型版権機。あれは、オタクの私でもすごく納得のいく作り込みでした。まだ設定1を打ち込めてないので、通常→czの部分だけ気にはなるもののAT中はほんとによく作り込まれてるなと思いました。有利の切り方もすごく良く、レア役引き弱の私でもやれる感もありつつ、強役も仕事をきったりする。コイン単価は中でもMYがしっかりあるのも良いですね。今年頭からそこを見据えて機械を積み上げてて良かったなと思ってます。そのまま来年3月のスマパチにも繋がるので、ここで良い流れを作ることが今1番早いなと思っています。

どのメーカーと付き合うべきか

正直機械代は限界ですね。あれもこれも付き合いきれません。平気で不義理も働いてきます。
良い機械、悪い機械なんてエリアによります。沖ドキが動くエリアもあるし、動かないところもある。高単価がやたらと動く店もあればそうじゃない店もあります。

例えば10月新台のモンハンなんかはそうですが、私の支援先ベースで6台前後で19,000入ってる店舗はあります。
そうじゃない店舗はすでに10,000を大幅に下回ってることもあります。

自店舗の客層に合わせたオリジナル機種の育成は必要不可欠です。このメーカーの機種がお客様に受け入れられてるかをしっかり見極める必要があります。全国データばっかり追いかけても中小企業は勝てないですね。
そのため、このメーカーとは付き合えるって軸を持ったうえで、取捨選択をしていく必要があります。ちゃんと誠意ある人と付き合いたいものですね。

まとめ

  1. 10月の4円パチンコは前年比106%。
  2. 戻した主役はRe:ゼロ鬼がかり2の1機。11月も4円の前年超えは続くと見ます。
  3. シナリオを意識した土日ピーク作り
    1台に乗った前年超えは、その1台が同期の中で抜けた位置を失えば終わり得ます。同じ条件で並べた数字で選び、外す。今月もそれに尽きます。
    向寒の候、皆様のご健勝をお祈り申し上げます。

渡邊 龍信
株式会社船井総合研究所 アミューズメント支援部 シニア経営コンサルタント パチンコグループマネージャー 渡邊 龍信
国立大学 理学部数学科卒業。国立大学大学院 応用数学科卒業。アミューズメント支援部新卒入社史上最年少でチームリーダーに着任から、最年少でグループマネージャーに着任。400台以上の大型スロット専門店立ち上げ実績は10件以上携わっており、スロット増台成功実績は40件以上、多数の20円スロット業績アップ実績をもっている。直近2年間の高射幸機に頼らない増収増益方法を指導しており、20円スロットの業績アップの実績は、元スロプロで培った超ユーザー目線と、大学での数学の知識を駆使した数理マーケティングで「 高精度な 」時流予測とスロット機種分析によって実現している。